佛教音楽を楽しもう!!! 『天台声明を聴く会』


天台声明を聴く会

Vol.1 京都魚山聲明研究会公演(第21回) ~平成19年 天台声明と『蜘蛛の糸』朗読~

伊藤玄二郎(関東学院大学教授)

プロフィール
エッセイスト・関東学院大学教授・リスボン工科大学客員教授。
 天台声明の海外プロデュースを手掛ける。
 著書に『風のかたみ』『末座の幸福』対談集『言葉は躍る』など。
牧三千子
 声明はインドに発祥した仏教の儀式音楽で、諸仏を讃え、その教えに耳を傾け、己を懺悔する為の音楽です。語源はサンスクリット語から来ています。英語では「Buddhist Chant」。伴奏は鐃(にょう)、?(はち)の打楽器を用います。浄瑠璃、浪曲、御詠歌、民謡の音頭、盆踊り歌など日本の各種歌謡は声明を母体としています。声明は日本に5~6世紀、仏教伝来と共に伝えられました。天台声明は、9世紀に入り唐に渡った最澄や円仁が体系的に確立したといわれています。つまり声明は日本音楽の源流となっています。

 蜘蛛の糸 本作品は大正7年(1918)鈴木三重吉が創刊した児童雑誌『赤い鳥』創刊号に発表されました。当時の芥川は新婚間もない頃で子供もいなく、読者となる子供の感触をつかむのに執筆で悩んでいたようです。

 ある日のこと、お釈迦様は極楽の蓮池の底に見える地獄に一本の蜘蛛の糸を下ろします。生前、大どろぼうだった?陀(かんだ)多(た)が小さな蜘蛛を助けたことを思い出して地獄から救ってやろうと考えたのです。糸に気づいて極楽をめざす?陀多でしたが、途中、ほかの罪人たちが同じように糸を上ってくる姿を目にして、思わず、「この糸はオレのものだ!」と叫んでしまいます―。 作品は主人公カン陀多を通じて、人間の内側にある自己愛、慈悲の心のありようを見事に描き出しています。

プロフィール
 国立音楽大学教育音楽科卒。劇団「京」附属俳優養成所修了。
 97年より3年半イタリアへ留学。
 錬肉工房・岡田章身体表現ワークショップ、 沼田曜一主宰、大地の劇場に多数出演。
 05年1月より毎週、鎌倉の延長寺で「親と子の土曜朗読会」を行っている。

 四智漢語讃

 云何唄

 散華

 対揚

 唱礼表白

 蜘蛛の糸 朗読

 伽陀

 諸天漢語讃 律

 四智梵語讃

 伽陀 二

 大讃

 百八讃