佛教音楽を楽しもう!!! 『天台声明を聴く会』


天台声明を聴く会

第29回 『天台声明を聴く会』
Vol.9 京都魚山聲明研究会公演

2015年(平成27年)5月24日(日) ~ 午後6時開演
◆ところ
雨宝山龍雲寺(桃山善光寺)本堂
  住所:京都市伏見区桃山毛利長門東町37
  電話番号:075-611-4854
◆習礼曲目
金剛界曼茶羅供
 本年は、金剛界曼荼羅供の音用の一部をお唱えいたしますが、“曼荼羅”という言葉は、古くは円輪の意味として用いられましたが、大日経では、本質を得るものとされ、経典の注釈によると、その本質とは無上正等覚と説かれています。つまり、釈尊が菩提樹下での瞑想の結果に悟り得た、無上の悟りの極みのことであります。大日経では、この境地を牛乳の精練中に得ら  れる極上の醍醐味に例えています。また、そもそも“曼荼羅”は悟りそのものをあらわすので、悟りを得た場所、ひいては道場へと転化し、道場に壇を設け、壇をめぐって仏弟子が集まるところから集合の義が生まれ、ついには集合像を描いた今日私たちが触目する曼荼羅で、最もよく知られているのが胎蔵界・金剛界の両曼荼羅です。
 金剛界曼荼羅は金剛頂経をもとに描かれたもので、九つのグループから構成されるため、九会曼荼羅ともいわれ、その中心をなすのが成身会になります。(※不空訳の金剛頂経では成身会しか説かれてない)この曼荼羅からうかがえるのは、金剛石(ダイヤモンド)のような堅固な智慧で煩悩を破砕することによって、真実の智慧がひらかれてゆく絶対智の縮図であり、また、諸仏諸菩薩が相互に供養し合うことによって、尊敬と和合の世界を示しているといわれています。
 近年、世界各国において過度に自国の文化や宗教を主張するナショナリズムの勃興で多々問題が起きています。伝教大師最澄は、「若し意を得て相許さば、彼此利有らん。若し心を執して相諍わば、彼此道を失せん」(最澄 撰 『守護国界章』)と述べられております。金剛界曼荼羅と最澄が述べられている、尊敬と和合の精神をもって、声明の調べからそのお心をお汲み取りいただければ幸いです。
京都魚山聲明研究会代表 須川實洽

第28回天台声明を聴く会
※第28回『天台声明を聴く会』風景
◆次第(プログラム)
解説

代表

 須川 實洽

 入堂

 列讃

 導師登礼盤

 着座讃

 唄匿

 散華

 対揚

 法則

 供養文

 唱礼

 五悔

 五大願

 百字讃

 百八讃初段

 百八讃後段

 初鈴

 甲四智

 後鈴

 発願

 随方回向

 回向
ご挨拶

龍雲寺住職

 本多 実信

 出堂
●導師 龍雲寺 本多実信 ●対揚 戒光院 高山良彦
●唄匿 方廣寺 木ノ下寂俊 ●四智讃漢語 華徳院 大道観健
●始経師 松林院 須川實洽 ●諸天漢語讃 池上院 穴穂行仁
●回向伽陀 鞍馬寺 信楽香爾 ●諸天漢語讃 無動寺 前田浩紀
●対揚・鐃 法傳寺 岸 舜栄 ●諸天漢語讃 東陽院 齋藤良成
●散華 高蔵寺 福井邦憲 ●四智讃梵語 龍雲寺 本多寂信
●五大願 法輪院 本郷泉観 ●ハチ 方廣寺 木ノ下寂優
◆天台声明を聴く会 護持者(五十音順)
相﨑晉一郎 赤松健一 赤松弘次郎 井上耕一 今村愛作 今村麻知
巌田斎 内堀孝之 浦崎友規 大羽幹雄 岡本武 小田嶋翼
小野直己 笠松高史 笠松真衣 笠松美咲 片山利雄 合掌直彦
川上弘泰 川本幹雄 瓦達雄 瓦陸雄 木原京子
木原茂成 木原由稀 粉川剛 小西直人 清水順子 清水寅三
鈴木久男 平広喜 高田正三 高田みつる 高田義己 田中健志
田村佐起三 田村邇子 田村真紀 田村元起 田村綿絵 土口哲光
土口美代子 中澤勇 中島丈晶 原田礼造 廣瀬善彦 福山茂男
藤井勇治 水口一夫 持丸喜代治 森愼吾 森園千秋 吉家國雄
渡辺洋介 渡辺杏奈 計56名
NPO京都高瀬川繁栄会 計1社
2015年 5月24日(日) 天候:晴れ
本日の題目
■ 本日の題目
早朝に降っていた雨も止み、 お昼からは晴れ間が出てきました。少し汗ばみながら坂道を上り、今回もお世話になります「龍雲寺」に到着いたします。今回はどのような佛教音楽になるのでしょうか?楽しみです。
 最初は毎年恒例でもあります須川和尚からのご説明です。 去年と同じ事を言うようですが、須川和尚の説明は実に面白い。 始めに今日の「金剛界曼茶羅供」という曲について説明があります。 その曲の説明時に人々をひきつける話し方をしておられます。 私が話すとただの説明になり、かたや須川和尚がおっしゃられるとこのように人々をひきつける話しぶり。 その差は埋められない差であると実感すると同時に少しでも追いつこうとする私がいました。
そして今年も「天台声明を聴く会」「京都魚山聲明研究会」合わせて第29回が始まりました。

■ 須川和尚のご説明です
 最初の独唱は本多Jr和尚です。 この後、色々な方々が独唱(合唱)をなさっておられますが、皆さんお上手ですね。私など下手くそな人間には羨ましい限りの声です。特に(今回)声の点で印象に残ったのは齋藤和尚です。 この後、数回にわたって出ていますが、この声の重圧は圧巻しました。ここまでの声を出せるものか?そんな印象です。
 また去年に印象が残った前田和尚は、今回はあまり個人出場がなかった?と思われます。その年その年で、出ている箇所が異なりますので、今回は仕方がないのかも?しれません。

■ 本多住職の独唱です
 佛教音楽は進み、本多住職の独唱が始まります。 今回もそうなのですが、「次第・プログラム」としての曲順を載してくれるのは、素人の私にとっては大変ありがたいことです。ただ唄とプログラムが一致していないのは、私だけでは無いと思います?その為に曲の後に「ソロ」や「合唱」のような事を書いていただけると、もっと解りやすくなるのでは?と思います。 この本多住職の独特の歌声も、どの「次第・プログラム」なのか解らずじまいでした。でも素晴らしい歌声でしたね。
 この後も全体or独唱など小さくまとまっているものの、要所要所はしっかりと心にまで語られている印象です。
齋藤和尚のド迫力な声質は圧巻
■ 齋藤和尚のド迫力な声質は圧巻
 そして「般若心経」を唱えられて、「天台声明を聴く会」「京都魚山聲明研究会」は終わります。その後のご挨拶が本多住職からあり、この公演は終了しました。
 最後に、この練習時間を取るのが大変難しいと思います。月一の練習で全員が集まれたのはものの数回と聞きました。でも本番ではその様な事は考えさせない、素晴らしい音楽でした。
 次回は何の演奏か、楽しみに待ちつつ…。